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2015年2月24日火曜日

発足:設立時からの一幹事の記憶から 幹事 小関 康雄

情報通信国際交流会の発足:設立時からの一元幹事の記憶から

               情報通信国際交流会元幹事
KDD常務取締役
PTC(太平洋電気通信協議会)名誉会長
小関 康雄

郵政省電気通信監理官(技術)であったNTTの牧野康夫さんには衆参両院逓信委
員会の対応や、INMARSAT(国際海事衛星機構)の設立に郵政参与としてIMCO(国際海事諮問機関)で開催された国際会議に第1回会議から設立に至るまでの間、日本代表としてロンドン通いをしていた丁度その時期の監理官であった関係で面識があった。
牧野さんは、日本通信協力()の社長・会長、日本情報通信コンサルテイング()の相談役・顧問として、長きに亘り海外技術協力を手掛けてきたが、通信の民営化後も日本の海外技術協力を何とか継続したいと関係者に声を掛け、青山で田代譲次さんと一緒に食事に招かれた事がある。

丁度、私も1996年から財団法人 KECKDD・エンジニャリング・アンド・コンサルテイング)の理事長を務め、JICAプロジェクトによる途上国研修生の国際通信研修への受け入れ、研修の実施を行うほか、ODAによるパラグアイ、ヴェトナムへの衛星地球局、国際交換機の導入プロジェクトの推進、全世界海事安全通信システム(INMARSAT海事衛星通信の普及)のコンサルテイングを積極的に推進中で、またフィジイ国の南太平洋大学の通信衛星経由遠隔教育のコンサルテイングを具体化している時期で、財団法人 海外通信・放送コンサルテイング協力(JTEC)理事も務めていた。

田代譲次さんもJTECの理事でお互いに知見があった。

情報通信国際交流会は、1998年(平成10年)330日に、当時 協和エクシオに在籍していた田代さんとの打合せで始まった。田代さんが方々に手を尽くして、422日に琴平会館に在った電気通信産業連盟で情報通信交際交流会の第1回幹事会を開催した。68日には田代さんと牧野康夫日本情報通信コンサルテイング()の顧問(当時)の所に伺っている。

最初は牧野さんのイニシャテイブで田代さんが代表幹事で始まった。私も田代さんの依頼を受け、本会創設時の幹事となった。
最近、牧野さんは高齢でお見えにならないが、例会には必ず出席され、最前列の真ん中に座って居られ、講師の講演後に 必ず 真っ先に手を挙げてご意見を述べておられた。

1回情報通信国際交流会設立総会は、612日、田代代表幹事の手配で、母校、東北大学の松前重義先生が設立した霞ヶ関ビル東海大学校友会館で開催された。
1回の講演会は717日、東海大学校友会館で藤田公郎JICA総裁を招いて行われた。以来 講演会は東海大学校友会館での開催が定着した。霞ヶ関ビルは会員のアクセスも便利で、会場としては最適である。
2回の講演会は9月4日、「アジア経済危機の現状と展望」と題して、南原 晃 日本輸出入銀行副総裁で行われた。以降 毎月定期的に講演会を開催し、多くの会員の皆様の楽しい有益な交流の場として発展してきた。

田代代表幹事は、大変な読書家の勉強家で、積極的に会員の興味ある、時流にあった演題と適任の講師を探し、その人脈を拡大し、今日の情報通信国際交流会があるのは、全く田代代表幹事の熱意と努力による。深く敬意を表するものである。


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